今さら聞けない 水分補給の基本 -1-

こんにちは、せっかくトレーナーという立場で公式HPにブログを投稿させて頂いているので選手とは違ったトレーナーならではの内容を投稿したいと思い、今回から数回に分けて水分補給について書かせて頂きます。

さて、第7節を2-1で終え前期も残り2試合となりました。

ここ数試合は気温が25℃を超えるなど夏本番の兆しが見えており、暑さは選手にとってある意味相手以上の強敵であり、暑さに負けず高いパフォーマンスを維持するためにも効率的な水分補給が求められます。

また、近年の猛暑によって一般の方にとっても効率的な水分補給は自らの身を守るためにも必要不可欠になってきているのではないでしょうか?

そもそもなぜ水分補給を行う必要があるのかというと、人間の身体の60%は水分で出来ており、体重70kgの人であれば内45kgは水分ということになります。

これだけ身体の多くを占めている水分が不足すれば何かしらの異常が起こりそうではないでしょうか?

この水分が不足している状態=脱水です。

まずは脱水によって起こる身体の異常をわかりやすく紹介します。

・熱中症
・パフォーマンスの低下
・怪我の確率UP
・集中力の低下
・食欲の低下
・足のつり
・疲労回復の遅延
・身体のむくみ

これらが起こる原因として共通しているのが脱水による身体の組織液(血液)の減少です。

血液には酸素や栄養を全身に運搬するだけでなく、疲労物質を除去する働きがあります。

このような働きを持っている血液が脱水により減少することで全身への酸素・栄養の運搬や疲労物質の除去が通常よりも遅くなります。

集中力の低下も同じように血液の減少によって脳への酸素供給も減少することによって生じます。

よく、むくみを水分の取り過ぎと認識している人もいますが実は脱水による組織液の循環悪化によって起こっています。

アルコールには利尿を促す作用があり、摂取した水分以上を利尿作用によって排出してしまうため脱水が生じます。

お酒を飲んだ翌日むくむとういうのはこういった理由です。

では身体からどれだけの水分が失われると脱水という状態になるかというと、たった数%水分が失われると身体は脱水状態になってしまいます。

その数字を表したのが下の一覧です。

・約1%:身体は既に脱水状態、自覚症状なし
・約2%:喉の渇きを覚えて水分を欲するが身体の動きに異常は見られない
・約3-4%:身体は急激に強い疲労感を覚えパフォーマンスが低下
・約5%以上:めまいや吐き気などの不調を訴えプレイを継続できなくなる

実は、喉の渇きを感じた時点ですでに2%の脱水が生じています。

このように脱水による身体への影響は大きく、また人の身体は簡単に脱水状態になってしまうので今後夏本番を迎えるにあたり効率的な水分補給の方法を身に着けていくことはとても重要です。

次回はセルフで出来る脱水度をチェックする方法を紹介したいと思います。

FC淡路島トレーナー 森 陽幹
Twitter:https://twitter.com/CV89857